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 ■大会長挨拶
堤 義親

 3 月11 日に発生した東北太平洋沖地震においては多くの方が被災し、現在懸命な復興活動が続いておりますが、当学会員の中にも大きな被害を受けた方がおいでと伺っております。心よりお見舞い申し上げます。

 昨今、インプラント治療はエビデンスの確立した予知性の高い欠損補綴の治療法として、広く臨床応用が進む一方で、数年前に発生したインプラント治療時の死亡事故や起訴等を契機に、マスコミ等でインプラント治療に関する安全性の問題が取り上げられております。常に万全の態勢での施術を心がけている先生方にとっては、このようなネガティブな報道は、同じく歯科臨床に携わるものとして忸怩たる思いにかられていらっしゃることと存じます。

 インプラント治療は、患者さんのQOL 向上に大きく貢献する大変有効な治療法であると同時に、術前、術中、術後、経年経過においてなんらかのトラブルが発生した場合、他の治療に比べて対処が容易でなく、また患者さんにも大きな負担を強いる場合もある治療であることを、われわれインプラント臨床に関わるものは、常に肝に銘じていなくてはなりません。そして着実かつ確実な施術を行い、より安心・安全な治療を行いながら新しい技術にも常に目を向けて研鑽を重ねていくこと、これがインプラント治療ひいては歯科医療の未来を切り拓いていくことになるはずです。

 第14 回AIM・日本先進インプラント医療学会総会・学術大会は、メインテーマを「インプラント医療―確実な前進を求めて」と定め、学術大会を9 月11 日(日)に開催いたします。今回の大会では、特別講演として、世界で初めて組織・細胞による歯の再生を実現し注目を集めている日本歯科大学生命歯学部発生・再生医科学教授の中原貴先生に「新世代型-再生歯インプラント-その実現に向けて」と題し、次世代の革新的な技術と可能性を論じていただきます。また教育講演では、インプラント治療において不可欠な天然歯とインプラントのメリット、ディメリット、そして長期にわたり両者が共存し健全な口腔内を維持するための知見を、東京医科歯科大学大学院歯周病学分野教授の和泉雄一先生に、「天然歯とインプラント」と題しご講演いただきます。

 また今回の大会は、一般口演、ポスター発表合わせて40 もの演題応募をいただき、その発表の場とすることができました。御尽力いただきました方々にはこの場をお借りして御礼申し上げます。日本先進インプラント医療学会学術大会も通算で14 回目を数え、本年は一般社団法人として再スタートを切りましたが、本学会への期待の高さと会員の学術分野への情熱を強く感じております。同時開催のスタンダードプレコーションをテーマに掲げた「コ・デンタルスタッフセミナー」と合わせて、まさに分刻みの学術大会ではありますが、ぜひ御来場いただき、同じ臨床家としての創意工夫、安全な治療への取り組みなどを見聞し、一緒に論じていただきたいと考えております。

 会員の先生方にとって、今回の学術大会が明日からの臨床に役立ち、また今後の歯科医療への取り組みと着実な前進への布石となり、ひいては患者さんや社会に還元できることを願って、大会長のご挨拶とさせていただきます。
堤 義親